« 2015年6月 | トップページ | 2015年8月 »

2015年7月 6日 (月)

信仰告白かよ・・・

 当初は完全中立の立場で現場入りするつもりだった。私の心はバファローズに捧げ済み。この日は純粋に「野球」を楽しむ日として過ごすつもりであった。

 6/27 阪神甲子園球場。タイガースVSベイスターズ。

 阪神線の駅を降り,高架下をくぐった辺りで,しかし私は自分の心積もりがイカに浅はかであったのかを思い知ることになる。

 開門直後でごった返す球場周辺に,中立派など存在しないのである。私を除くすべての人々がタイガースもしくはベイスターズにかかる衣装を身に着けている。大げさではない,どちらの衣装も着ていないのは私一人であった。

 なるほど,ここは聖地と呼ばれる場所であった。ここでは自らの信仰を積極的にコクハクする必要があるのだ。だからみんな着飾るのだ。単に着飾るだけでは足らず,衣装に「祈りの言葉」を書き込んでいる人も少なからず見受けられる。そうしておかないと,自分のタマシイを他球団に持っていかれると恐れているのであろうか。現代版野球版ミミナシホウイチ。

 仕方なく,私もこの地の流儀に従うべく,番長ユニを買ってきてみた。真っ青なそのユニは,50歳のオッサンには嫌になるくらい似合わなかった。

 レフトスタンドのその席は,わざわざプレイガイドに出向いて指定した場所であった。なるべくセンター寄り,なるべく上段。野球を見るにはこの場所に限る。

 周りを埋める大多数は虎党である。私の前も横も後ろもそうである。タイガース攻撃中はメガホンを出してひたすら叩き続ける。応援歌を歌う人はほとんどいない。こういう流派なのだろう。タイガースが点を取ると,私を除く周りの全員が立ち上がってハイタッチ。針のむしろとはこういうことであるか。

 はるか昔,前世紀,豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったコロ,私はタイガースファンであった。あのコロの私も,やはり甲子園のレフトスタンドにいた。ライトスタンドの喧騒を離れ,一人じっくり野球を見るのに,あの場所は最適であった。まだ,甲子園のレフトスタンドもアルプス席も全席自由席だったあのコロ。

 時計の針は戻らない。甲子園球場の外野スタンドで,のんびりじっくり野球観戦をするという贅沢な時間は,もう二度とゲットできない。

| | コメント (0)

« 2015年6月 | トップページ | 2015年8月 »